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この世からお金がなくなる方法2

| 13.7.17
 この記事は前回の『この世からお金がなくなる方法1』の続きになり完結になります。

 前回は紙幣や硬貨などの物理的なお金がなくなる方法について書きましたので、今回はお金の概念そのものが実質的になくなっても経済が回る方法について書きます。

 後者の方だけ読みたい方はこの記事だけ読んでも大丈夫なように一応なっています。

 前回のような完全なキャッシュレスが実現した世の中というのは、お札やコインなどのお金がなくなり電子マネー化していますが、人々の暮らし自体はそれまでと大きく変わる訳ではありません。

 それでも普通に働いて継続的に十分な収入が得られていれば、借金の借り入れや返済も自動的にやってくれる仕組みを組み込むことも可能になり、一生、自分の残高を見る必要がなくなるようなことも既に現代の技術では実現できることについても書きました。

 しかしそれは継続的に十分な収入が得られていること、もしくは長期に渡って支払いが滞らない規模の貯蓄が前提となっていました。

 お金の全てが電子化された世の中では、そういった様々なサービスの他にも補助金や助成金など政府や公的機関からの社会的なサービスを更に組み込むことも可能になってきます。

 以前に別の記事で『ベーシックインカムに財源は不要』 という記事を書いたので、そこでの要点と補足などを書いてみたいと思います。

 ベーシックインカムは簡単に説明しますと、政府が国民にお金を支給する制度です。

 しかしベーシックインカムの議論はすぐに財源をどうするのかという話や国民の勤勉さを喪失されるのではないかという話で立ち消えになってしまいます。

 この場合はベーシックインカムについての是非は問わないことにして、どうしたら実現できるかという仕組み上の手段についてまずは書いてみたいと思います。

 政府がベーシックインカムを供給するというのは、ある意味では国民全員が何もしなくても公務員になるようなものです。

 政府が国民に給料を支払うようなものなので、当然、その財源である税金が必要になってきます。

 これでは実現は難しそうですし、それが実現できる状況というのは通常では起こりえない規模のハイパー格差みたいなことが起きて、超ウルトラ大金持ちから徴収した税金を一般人々に支給しても財政が成り立つ異例の状況でなければ無理かもしれません。

 そうではなくて、ベーシックインカムの供給は中央銀行が行うのです。

 本来、中央銀行の口座には一般の銀行の預金があり、それを担保にして紙幣を供給している訳です。

 マネーは中央銀行から一般の銀行に降りてきて、更に企業や消費者へとお金が回り回っている訳です。

 それを中央銀行から、銀行ではなく国民に発行して、銀行経由で回収していけば流れは逆流しますが、実質的に同じようなことが実現可能になります。

 その代わり、この方法を運用する際には、ベーシックインカムは普通のお金とは違う、別の役割を持たせなければいけません。

 まず、現金化はできません。

 わかりやすい方法としては、中央銀行にベーシックインカム用の口座を国民全員が持っている状態になります。

 そこに月あたり何十万が最適かはさておき、ベーシックインカムに相当する金額が振り込まれます。

 法人の分の中央銀行の口座も作ります。

 消費者は法人用の中央銀行の口座を持っている企業でしか、そのお金を使うことはできません。

 それなりの基準をクリアして審査を通った企業しか、法人用の中央銀行の口座を持つことはできないようにしてもいいですし、合格した企業がその頃には法整備化されている法律に則って、ベーシックインカムで売ってもいい商品やサービスを決めてもいいかと思います。

 その現金化できないお金は、専用のカードや電子マネーか口座振り込みなどでしか使用できず、その用途は不正がないように政府が監視してもいいことになってもいいかと思います。

 こうして一般の消費者が使ったベーシックインカムのお金は、企業の中央銀行の口座に入りますが、そこでも現金化することはできません。

 上記の記事では銀行の借り入れの返済のみに使用可能としましたが、税金の支払いにも利用できてもいいかもしれませんが、それだとちょっとややこしくなるかもしれないので、とりあえずは銀行への返済にしか使えないことにします。

 すると銀行から企業への貸し出しはかなり積極的に行われることになることが考えられます。

 現状では銀行は企業に貸し出しするよりも、日本国債などの金融商品で運用した方がリスクが少なく確実に儲けが出るため、日銀がマイナス金利を導入しても、その傾向が収まっていないと思われます。

 要するに中央銀行から銀行にお金が降りて、それが企業や消費者へ回って経済が活性化するというモデルが通用しなくなっているのです。

 これを先程の例のように逆流させることで、極端にいえば債務がない企業でも銀行からお金を借りた方がいいことになりますから、実は逆流だけではなく本流も流れが活性化しているのです。

 そして、中央銀行は一円もお金を使うことなく(現金化が不可能なため実質的に使われることなく)、国民にベーシックインカムを供給して回収できているので、更にまたベーシックインカムを供給することが可能になります。

 条件としてこのベーシックインカムには一定期間使用されないと自動的に中央銀行に回収されてしまうという時限的な手段も追加すれば100%回収することができます。

 これは物理的な貨幣では不可能なので、これを実現するためにもやはり電子決済で行う必要があると思います。

 現在ではビットコインなどの仮想通貨が注目されて、その今後の役割などが議論されていますが、個人的には単純に私が仮想通貨に対して不勉強なところがあり、今のところはビットコインよりも、私のアイディアの方がより良いと思っています(今後見解が変わったら申し訳ないですが)。

 だって、やはりお金はその国の政府の信用(クレジット)の裏付けがあった方がいいと思ってしまうからです。

 元々は金本位制度だからもっとお金には信用があった訳ですが、それすらない現状ではやはり国の信用が大事だと思います。

 仮想通貨が重要視されるのはそれだけ国の信用が落ちていたり、国を信用できない人(実際にその国が危ないであろうことも含む)が取る手段になる得るからではないでしょうか。

 それよりも上記の形でベーシックインカムを導入すれば経済の活性化や格差の是正、人工知能のAIが人々の仕事に取って代わった際の対応としても、機能しますし、それでその国の経済や信用が向上すれば、やはり政府の裏付けがない仮想通貨の必要性も想定外のリスクでは役に立つかもしれませんが、今ほどの意義は失われていくのではないでしょうか。

 この世からお金がなくなる方法として書きましたが、ある日突然お金をなくしたら経済は成り立たないと思います。

 全員が無償で働くことになりますし、自分の土地にアパートを建てて貸し出している大家さんもボランティアになれば損した気持ちになるでしょう。

 しかし、前回の完全なキャッシュレス化に伴う金融サービスの自動化に加えて、上記の仕組みに限ってのベーシックインカムの導入を更に組み込めば、実質この世からお金がなくなっているのに、人々はこれまで通りに経済活動や仕事にいそしむことになります。

 もしかしたら働く人は減って、より贅沢な暮らしがしたい人だけがするオプションとして労働するという形に変容する可能性はありますが、いずれにしてももう既に世の中からお金がなくなっても人々が安心して暮らせる方法はあるということは提案できたかなと思います。

 経済の専門家ではないので、詳しい人が見たらいくつも穴を見つけて反論されるかもしれませんが、できればこの意見を単純に潰してしまうのではなくて、穴を埋める方向で検討して頂ければ幸いです。

 また実際に現実のものにするためには、クリアしなければいけない問題はたくさんあるでしょうし、それには日本だけではなく、世界中の多くの国が相当の知識と見識を持って理解を深めなければいけません。

 前回の記事にも少し書きましたが、人類は知能は進化して賢くはなりましたが、貧困や格差をなくすための慈悲の心はまだまだ進化の途中のようです。

 資本主義はそもそもは資本家と労働者の格差から生じたものかもしれませんし、その根底には自分さえ良ければいいという私利私欲が昔からあるのかもしれませんが、もう一皮剥けてそろそろ世の中には昔と違って物が十分あるので、原始的な思考から脱却する必要があるのかもしれません。

 自分や家族だけではなく自分以外の他者が裕福に暮らせるにはどうしたらいいかを考える視点がない限り、結局は原始人と変わらないのです。

 ちょっと偉そうなことも勢いで書いてしまいましたが、ついでにブログや動画でお金を稼いでいる人に対して、盲信的に「働け」と書き込んでいる人がいますが、この場合はある意味では心配の気持ちも込められているのかもしれませんが、逆に「働かなくてもいい」と言えて、お金がなくなってもみんなが普通に暮らしていける世の中になれば何よりだと思っています。

 今まで思い込んでいたことをいったん疑って、別の新しい視点で世の中を見なければ何も変わっていかないのです。

 また偉そうなことを書いてしまったので、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。



 
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