2017年11月29日、『The Gold Experience』からブログ名を変更しました。同タイトルの電子書籍をKindleで発売中。@aki080georgiaでのツイッターのまとめや書き切れないことなどを記事にしています。ご依頼などありましたらお気軽にご連絡下さい。 2023年2月21日、『1億人と結婚した男』からブログ名を変更しました。

ミヤネ屋を批判する理由

| 1.7.17
 まず冒頭から説明させて頂きたいのは本来、今回の記事は「メディアを批判する理由」にする予定だったのですが一部内容を変更して、固有の番組名にしたということです。

 私のツイッターも読んで頂いている方はおわかりになると思いますが、昨日、加藤一二三9段の引退会見を生中継していたミヤネ屋の番組を批判したツイートをしたところ、将棋に関して独自の見解を持っている見知らぬ人から、その人の将棋の価値観を押し付けられるという不毛なやりとりが起こり、そのことで当初の意図していた番組批判の部分が、全く伝わっていないのではないかという危惧を感じました。

 私はその方に何度も、将棋の話ではなく番組の対応を批判しているということを伝えた上で、その論旨を将棋以外のことに例えて提示したのですが、するとその人から論点をずらすなという全く的外れな指摘をされてしまいました。

 これは例えるならば、私は女性週刊誌によくあるような、わざわざ瞬きをして目を閉じている女優さんの写真を記事に使っていた時に、その週刊誌の写真の選択には悪意があると批判したとします。

 すると、見知らぬ人がやってきて、その女優さんは瞬きしているところが可愛いんだとか、その女優さん自身が目を閉じている自分の姿を誇りに思っていると過去に発言していたという類いの言いがかりを付けられた訳です。

 この場合、悪意があると思ったのは私の主観的な価値観ですし、その週刊誌側もわざわざ他の写真の中からそれを選んでいるとすれば悪意があるということになります。

 メディア批判の反対はメディア擁護なので、その人の女優さんに関する意見ではなく、せめてその人のその週刊誌に関する意見で議論を吹っかけなければ論点が合いません。

 そのため話を元に戻しますと、その人がいくら将棋や加藤一二三さんについて語っていても、それは議論の対象ではなく、せめてその人のミヤネ屋についての見解でなければならないということです。

 つまりは、毎回ミヤネ屋を見ているけどミヤネ屋のスタッフにそのような悪意を持った人はいないとか、他のニュースのネタをそのままやってるだけですとか、そういった番組に関する意見で、私が悪意があるなと思った理由を覆さなければ討論にならないのです。

 そのやりとりはもしかしたら別件で記事にするかもしれませんが、こっちは番組批判、相手は将棋の話で討論にならなかったため気が向かなければボツにするかもしれません。

 上記のような理由から今回は「メディア批判」としてしまうと、昨日はミヤネ屋を批判して、今日はメディアを批判しているという別問題に捉えられかねません。

 昨日の人はこのブログを見ていないかもしれませんが、論点をそのまま別の言葉に置き換えたら論点がずれてるとか、日本人を批判すると北海道や東京の人は批判していないという物の捉え方をする人が稀にいるようなので、今回はミヤネ屋という固有の番組名を用いることに致しました。

 一応、現在放送されている情報番組やニュース番組については個別に『朝から夕方までの情報番組は見る必要がない』で以前に記事にしているため、多少重複する内容にもなりますがご了承の上お読み下さい。

 そして、1点だけですがその時と現在では見解が違う部分がありますので少しだけ補足させて下さい。

 その記事の中ではフジテレビのバイキングについて、すぐにでも番組が終わった方がいい、というようなことを書きました。

 ところが先日、偶然、冒頭からバイキングを見ていたところ、その日は小林麻央さんの訃報のニュースがあり、私はその時に初めて小林麻央さんが亡くなったことを知りました。

 その時、番組のMCをしている坂上忍さんの対応を見て、考えを改めることになりました。

 坂上忍さんは妻が亡くなったというのにこれから舞台に立ち、そのあとに記者会見する市川海老蔵さんのことに配慮して、そのニュースを最小限に留めて終わらせたのです。

 マスコミ各所に送られた海老蔵さんのマスコミの方に対する、今は察して下さいというメッセージにも配慮した形での判断でした。

 本来なら小林麻央さんの訃報のニュースに時間をかければ視聴率は間違いなく上がっていた可能性がありますが、それよりも海老蔵さんへの配慮を優先してニュースを早めに打ち切ったのです。

 これはなかなかできることではなく、おそらくMCがテレビ局の社員のアナウンサーだったら間違いなく番組の大半は訃報のニュースを放送していたと思います。

 この件で私は坂上忍さんを見直すことになったため、バイキングについても以前のような批判を持っていないことを補足として書かせて頂きました。

 さて、前置きは長くなりましたが、ここからはミヤネ屋を批判する理由について書いていきたいと思います。

 まず、この動画を見たことがある方は結構いらっしゃるかもしれません。

 これは東日本大震災が起きた時の各テレビ局での映像を同時に表示したものです。

 この動画を見なくても内容を説明しますので、リンク切れになっていたり面倒な方は飛ばして続きをお読み下さい。

 

 


 私もこの記事を書くにあたって、数年振りにこの動画を見ました。

 まず左上にあるのがNHKですが国会中継の途中に緊急地震速報が流れます。

 他の民放はCM中かドラマなどの生放送ではない番組の途中です。

 緊急地震速報はNHKでは全国どこの地域のものであっても流れるようになっていますが、民放ではその地域でしか告知されないため、東日本大震災では民放では東北地方でしか流れていないことになります。

 この動画は東京で放送されたものなので、NHK以外では緊急地震速報は流れていない状態です。

 そこでミヤネ屋では長いCMが開けて、なんと東京の石原都知事に関する中継になります。
 
 NHKではずっと前から東北地方の緊急地震速報が流れているため、大阪にある読売テレビのスタジオでもCM中にスタッフが気付いている可能性があります。

 そこで東京にいるレポーターが宮根さんの話を打ち切って地震で揺れていることを伝えています。

 そしてまず最悪のことが起こります。

 ミヤネ屋では地震速報が表示されるかどうかのタイミングで突然CMに入り、地震速報が表示されていません。

 そのタイミングで、他の民放では字幕ですが地震速報が流れたり、番組を中断して緊急の生放送番組に切り替わっています。

 意外ですがテレビ東京はCM中も地震速報を流しているため、ミヤネ屋よりも遥かにまともです。

 それから同じ位のタイミングで一瞬だけフジテレビとミヤネ屋のスタジオの映像が流れますが、すぐにまたCMに入ります。

 フジテレビはまた韓流ドラマに戻るという謎の対応です。

 ミヤネ屋ではこの段階でも地震速報すら流れていません。

 その間にもNHKでは大きな規模の緊急地震速報が連続で流れていて、国会中継を中断して既に現地の揺れの状況などを流しています。

 ミヤネ屋では地震の情報は皆無でミスドのセールのCMを流しています。

 他のドラマを放送している局やCM中の局でも地震速報はでているのにミヤネ屋やフジテレビではCMだけで字幕も出ていません。

 ミヤネ屋は相変わらずCMだけですが、やっとCM中に字幕が表示された頃にはNHKでは大津波警報が発令されています。

 この段階では地震速報すらない状態で韓流ドラマを流しているフジテレビが最悪ですが、ちょっと冷静に考えてみて下さい。

 ミヤネ屋は元々、生放送の番組なのにずっとCMに入っていて、何も伝えていないのです。

 関西にある読売テレビでは揺れていないはずなので、東京が揺れている間もミヤネ屋の番組で地震を伝えることが可能ですし、伝えなければいけません。

 元から生放送の情報番組で生放送中に起きたテレビ番組の対応としては最悪としかいいようがありません。

 大津波警報もその点を考慮すると遅いです。

 テレビ東京よりも大津波警報が遅かったフジテレビは論外としても、なぜミヤネ屋では地震を伝えるのにここまで最悪な対応しか取れなかったのでしょうか。

 他の業界よりも防災意識が希薄としか思えないテレビ業界ですが、普通は番組を続けていく上で、日頃から緊急時にはどうするか取り決めをしたり避難訓練をしたりするのが当然のことだと思います。

 緊急時にはNHKだけ見ろという意見もあると思いますが、建物が倒壊する規模の地震があった際にはチャンネルを変えることすら困難な場合もあり、ミヤネ屋を見ていた人は逃げ遅れた可能性もあると思います。

 せめて大津波警報は即時に流すべきでしたし、最悪の場合は強制的にNHKに切り替わるくらいの契約を結んで下さい。

 こんなずさんな番組が、震災後に謝罪番組を放送することもなく、緊急時の対応を改めたという告知もないまま今も続いていることは、私は許すことはできません。

 やらせ番組があった場合に、謝罪番組を制作して放送することがあるのですが、元々が生放送であるミヤネ屋では、テレビ業界にそうしたルールがなかったとしても謝罪放送をすべきだったと思っています。

 そうでなければ今後もずさんな対応で、視聴者が災害に関する重要な情報を逃すことになるからです。

 このような番組が芸能人や政治家を批判したり、他の業界の不祥事を批判するのはやってはいけないことです。

 そんな時間があるなら、ミヤネ屋の不祥事である東日本大震災の発生時の対応を特集すればいいと思います。

 ただでさえ、番組が終わってもおかしくないくらいのずさんな放送だったのに、それで面白おかしく有名人を揶揄したり、視聴率を取るための偏向報道や印象操作、女性週刊誌のような悪意のある対応があれば、他の番組でも許せませんが、特にミヤネ屋ではそれが何倍にもなって嫌な気持ちになるのです。

 他にも理由はありますが、そうしたことがあって、私はメディアを批判するようになりました。

 民放がNHKくらいのことをしろとはいいませんが、NHKはこれまで通りきちんと対応し、その上で他の民放も役割を分担するなどして、それらが機能すればテレビの信頼は増すことになります。

 実際は発生時だけでなく、震災後もあまりにひどい報道がなされていたことは皆さんもご存知かと思います。

 テレビを点けて東京や東北のことばかりやっていて、逆に地元の被害がわからなかったり、一人でも亡くなった都道府県があれば地図を赤く塗りつぶしたり、地震の専門家とアナウンサーの話ばかりだったり、混沌としていて、とてもテレビ業界が他の人を批判するには値しない存在だと思いました。

 芸能人が不倫することや政治家が不正を行うことよりも、緊急時の情報の伝達には人の命が関わっています。

 だから常日頃からやることはきちんとやらないといけませんし、気に入らないことがあれば私はツイッターで放送局と番組名をハッシュタグにつけて、批判的なツイートを行うことにしているのです。

 あまりにひどい時はネット上ではありますが直接テレビ局の方にクレームを入れたこともあります。

 ただし電話とかで伝えても、番組の制作者まで届くかはわかりませんし、おそらくハッシュタグを付けたツイートは一応は見ているものだと考えています。

 そうでなくてもスポンサーや他の視聴者が見てくれれば、そこで何かを伝えることもできるかもしれません。

 スポンサーはおそらく番組の内容というよりも、その時間帯にテレビを見ている層の人に向けてCMを流すために契約しているでしょうから、そこまで気にしていないかもしれません。

 しかし、緊急時に極めて的確に情報を伝えて、それが命を救うことに繋がったり、被害を未然に防いでくれたということがあれば、そういうスポンサーの面でもプラスになっていくと思います。

 私がミヤネ屋のスポンサーだったら、東日本大震災での対応を見て契約は打ち切ると思いますし、どう対応するか訓練も含めてきちんとするように求めることにします。

 震災の中で、なぜいつもよりCMを流してしまったのか残念でなりません。

 それならまだ、ぐだぐだでもいいので、関西にある読売テレビから、事前の取り決め通りに、もしくは訓練を思い出しながら、情報が入り次第、伝えていけば良かったのではないでしょうか。

 残念なことに、メディアはお金をもらっていても、それを批判する人たちは無償です。

 メディアの誤った情報を正しい情報に導いたとしても無償なんです。

 いつだったか、NHKの番組でヒャダインさんが、ネットでメディアを批判して炎上しているのは歪んだ正義だと言っていました。

 私は真逆で、メディアの誤りこそが歪んだ正義であって、それを批判していることが無償でありながらも行われている正しい正義だと思っています。

 ただし、ネットの世論もまともな人とそうでない人に別れるということでは、批判する側が歪んだ正義であることも起こりうるのはわかった上でのことです。

 あと余談ですが、私がツイッターでテレビ番組を批判してるツイートのほとんどは、実は番組をほとんど見ていなくて、たまたまゲームをしたり録画した番組を見る前後で、たまたま目にしたことでおかしいと思ったことです。

 番組を最初から最後まで見て、あら探しをするようにして批判しているのではなく、ほんの少し見ただけで、これだけ不満が見つかるのです。

 そして、それすらも疲れてしまって、その数分のテレビ視聴すら辞めるか、不満があってもいちいちツイートするのは辞めようかと思ってしまうことが最近よくあります。

 昨今のテレビ番組の印象操作や偏向報道はここへ来て、より最悪な方向へと進んでいます。

 インターネットを見ない層に働きかけて、世論をメディアに都合の良い方向へと誘導しています。

 そのため今後はツイートでメディア批判をするか試行錯誤しながら時には減らしたり、全くなくしたり、他の手段で行うこともあるかもしれません。

 私は批判はしますが、そこで働く人の人格までは否定するつもりはありません。

 他の業種でも見ているのと実際に働くのは全く別ものであるのは理解しているつもりですし、テレビ業界にいる人も、思っていてもやれそうでできないことはたくさんあると思います。

 でも批判すらなくなってしまえば、それは現状のままでいることをより強めてしまうことになるのではないでしょうか。

 この頃は安心してみれる情報番組や報道番組は皆無に等しく、何かしらの偏向報道や誘導が含まれていると感じています。

 以前、別の記事で、局の政治的な思想等が一切考慮されない、論理的にフェアな報道番組を放送すれば予算も少なく、視聴率が取れるという趣旨の提案の記事を少し書いたことがあるのですが、一つでもいいので、そういう番組ができたらいいなと思っています。

 一応、その時の記事は『子供に悪影響なこと』の中の一部分で触れていますので興味がありましたら参考にして頂きたいと思います。

 その時にも書きましたが、私が大金持ちだったらこの分野(論理的にフェアな報道番組かメディアを正常化するための試みなど)でビジネスをしてみたいと思うのですが、もし投資してくれる方がいたらご相談下さい。

 今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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